外国人にとって命の次に大切な「ビザ」の知識
外国人にとってのビザとは？
ビザ？在留？日本に住む資格？私たち日本人にとっては、あまり意識したことがないことかもしれません。
ですが外国人にとって、ビザは、命と同じくらい大切なものなのです。
外国人は、ビザが無ければ、日本で生活することもできない、仕事をすることもできません。
外国人が日本に住む、また働くためには、原則としてビザ（もっと詳しくいうと在留資格）を取る必要があります。
そんな外国人にとって命と同じくらい大切なビザの知識、正しく持っていると、お互いがスムーズな関係でいられます。
日本への就職や留学、結婚などのために海外から来日する外国人の方だけでなく、長く海外在住して日本国籍を離脱されていた人や海外で出生された方も、在留資格ビザを取る必要があります。
彼らにとってはビザの申請結果次第では、その後の人生も大きく左右されてしまいます。
日本のビザ申請はアメリカに比べれば緩いものの、軽く考えていると外国人本人だけでなく、その周りの人達がみんな不幸になります。
今や外国人と日本人の結婚も珍しいことではなくなり、日本人の配偶者としてビザを取得することもあります。
ずっと日本に居たいと思っている外国籍の方は、永住権の取得を考えている人もいます。
外国人が取得できるビザの種類
ビザの要件は、本人の学歴、職歴、職務内容などによって異なります。
外国人が取ることのできる在留資格ビザの一覧は、これだけ知っていれば怖くない外国人在留カードの見方の記事にまとめていますので、読んでみてください。
外国人を採用する際に、在留カードの見方の知っておいた方が良い項目を順にまとめています。
ビザの申請方法
「出入国管理および難民認定法」以下｢入管法」と略称します。
ビザの申請手続きは、入管法にそって各種の手続きが行われています。
申し込み用紙は、法務省の出入国管理及び難民認定法関係手続、こちらのリンクからダウンロードすることができます。
ビザの申し込み要件は、ご本人さまの学歴、職歴、職務内容などによって異なります。
必要書類もたくさん用意する必要がありますが、申し込みしたい内容により、手続きの用紙や方法が異なるので、内容をしっかり確認の上、手続きを進めましょう。
ビザが取れるまでどのくらいの時間がかかるの？
ビザ取得までに必要日数は、申請から発給までに、申請内容に特に問題のない場合、平均して1ヶ月～3ヶ月ほどの期間が必要です。
日本に在留しようとする人が、外国にある日本の公館（大使館や領事館）に自ら申請をする、外国の公館が日本の外務省とやり取り、書類の不備などで手続きに時間がかかっていましたが、日本にいる代理人が入国予定の外国人に代わり、日本の地方入国管理局に在留資格認定証明書を申請することもできるようになりました。
日本の外にいる家族を日本に呼び寄せたい、外国人の従業員を雇用したい会社の方など、日本国内にいる者が代理で申請できるようになっていますので、手続きにかかる期間が大幅に短縮されました。
もしも申請が不許可になった場合
入国管理局の入管法で、なぜ申し込みが不許可になったのか理由を確認することができます。
再度、申し込みをする場合は、もう1度最初から全ての手続きをし直すことになるのでかなりの時間がかかってしまいます。
もしも一度、申し込みが不許可になった場合、審査が厳しくなるとされていますので、少し費用はかかりますが専門家に申請手続きを依頼したほうが良い場合もあります。
ビザの手続きが必要ない場合
次の方は、特別な手続きを行わなくても、日本国内で就労時間や職務内容に制限なく働くことができます。
- 日本人の配偶者
- 永住者
- 永住者の配偶者
- 定住者
日本人と結婚していたけど離婚してしまった。しかし、婚姻年数が少ないため、定住者ビザへの変更が難しい。
そのような場合は、日本で働くためのビザ取る手続きを行うか、または、日本で自分のビジネスを起業することでビザを取得できる可能性もあります。
まとめ
大切なビザのこと、少しわかっていただけましたでしょうか。
日本で働く外国人人口が年々上昇し、後継者がいなくて日本の素敵な伝統工芸が生き絶えてしまう。
今後の日本の経済発展のためにも、優秀な外国人が日本の企業のために日本で働き、日本のために、世界のために貢献してくれることは嬉しいことです。
お互いがスムーズな関係で、さらに住みよい日本を作って行けたらよいですね。
