外国人留学生をまずはインターンシップとして採用する理由とは?
インターンシップの本来の姿
インターンシップは日本だと就職活動の一部というイメージがありますが(1日インターンシップと言いながらも実際には選考会だったりすることがあります)、アメリカなどの海外の大学では夏休みを利用して3か月程度毎日働いたり、授業の合間に1学期~2学期間(アメリカの場合平均16週間が1学期となります)働きます。
もちろん企業は良い人材が欲しいので、優秀な学生のリクルートをする場合もありますが、それは稀です。
あくまでも大学の授業の一環で自分の専攻に関連する企業に体験入社し、経験を積むというのがインターンシップの趣旨になります。
大学によってはインターンシップも単位になり、インターンシップをしないと卒業できないところもあります。
日本でも徐々にですが、中長期のインターンシップを行う企業が増えてきて、大学も学生にインターンシップを奨励しています。
もちろん日本の大学に留学していて将来日本の企業で働きたいと考えている留学生もインターンシップを活用して経験を積む方が増えています。
なかには一社だけではなく複数社でインターンシップを行う熱心な留学生もいます。
いまや外国人雇用を考えている企業にとってインターンシップは留学生に企業の特色や仕事の内容をみてもらう良い機会となっています。
インターンシップのメリットを最大限に活用する
インターンシップ生は長期で働くわけではなく、数か月間の実習生です。
このチャンスを使って仕事を覚えてもらい、能力のある学生を採用しようと思っている企業は多いでしょうが、インターンシップ生も企業や社員を観察しています。
ここで悪印象を与えてしまったら卒業後この企業で働きたいと思う人は減ってしまいます。
なぜなら、留学生のネットワークの広がりはSNSなどを通じて、あっという間に同級生、後輩達に企業のイメージが広がってしまいます。
仕事を覚えてもらうより、企業に良い印象を与える事に力を入れた方がいいかもしれません。
インターンシップの体験談
インターンシップで入社した企業では数週間毎に部署の配置換えがあり、色々な仕事を体験することができ、自分が大学卒業後どんな仕事をしたいかイメージを作る事が可能でした。
もちろんたくさんのチャンスをくれた企業に感謝して、インターンシップを終了し、卒業後はこの企業に入社したいと思う程印象は良かったです。
日本で就職をしたい留学生は、日本人以上にシビアな目で企業を見ていますので色々な経験をしてもらって好印象を残すようにしましょう。
インターンシップ生の育成に時間を割けない時は?
とはいえ、インターン生、特に日本語がまだ完全に話せない留学生に時間を割けな企業もあるでしょう。
そういう場合どうしたらいいのでしょうか?
企業によってはインターン生用のマニュアルを作成し、それに沿って自力で仕事を覚えてもらっているところもあります。
自分の力で仕事を先ずやってもらい、チェックだけ担当の人がして、仕事を学んでもらうのです。
資料のコピーを頼む事で企業の仕事内容を俯瞰して見てもらったり、営業の方が来社した際に同席してもらったり、議事録の作成をしてもらったり、というのも会社の仕事を把握するのに有効です。
企業のことを知ってもらい、かつ仕事の活性化をできるインターン生の活用方法を考えてみましょう。
まとめ
インターンシップは企業にとって優秀な留学生に企業の印象を良くし、卒業後の進路を企業に導く大切なツールになりえます。
時間の活用を考え、上手に留学生に働いてもらって将来の外国人雇用に繋げていきましょう。