【保存版】外国人技能実習|送出し国の基本情報|ベトナム人の特徴を総まとめ
ベトナムの人と付き合う、結婚する、雇用するなど、いろいろなシーンでベトナムの方とのつながりは、今後ますます増えるでしょう。
ベトナム人は、どのような国民性を持っているのか?ベトナムの人と関わりを持つ前に知ると、不要なトラブルを避けることも可能になります。
この記事では、ベトナム人の特徴を全て知ることができるよう総まとめにしています。
ベトナムの基本情報
ベトナムの概要
ベトナム人の特徴を知る前に、ベトナムの国のことをザックリと紹介します。
南シナ海に沿って南北に長く延びるベトナム。
首都ハノイを中心にした北部は、中国文化の影響が強く残り、ベトナムの政治と文化の都でベトナムでの2番目に大きなの都市。
首都ハノイよりも古くからベトナムの経済的中心地として栄えるホーチミンは南部に位置し、熱帯の陽気さと活気があふれて都市です。
正式名称:ベトナム社会主義共和国 Socialist Republic of Viet Nam
首都:ハノイ 人口:約9,467万人 面積:約33万km²
人種・民族:キン族(約86%)、その他少数民族
宗教:仏教(約80%)、カトリック、カオダイ教、ホアハオ教などなど
言語:ベトナム語
通貨:ベトナム・ドン(100円は約20,000 ベトナム ドン)
日本との時差:マイナス2時間
ベトナムの気候の特徴とは?
南北に長いベトナムは、北と南で気候がかなり違います。
北部ハノイは亜熱帯気候で、日本と同じで春、夏、秋、冬の四季があります。しかし、冬の最低気温でも13℃~20℃で、日本の冬のような寒さはありません。
南部ホーチミンは熱帯モンスーン気候に属していて、一年を通して日本の夏のような気候です。
ベトナムの食事の特徴は?
フォーや生春巻きに代表されるベトナム料理。
中国とフランスの食文化の影響を強く受けて、独自の発展したベトナム料理は、中華料理ほど脂っこくなく、他のエスニック料理ほど香辛料も強くない、やさしい味付けの物が多く、野菜たっぷりでヘルシーです。
南北に長い国土のベトナムは、地域によって好まれる味が違っています。
- ハノイなど北部は、塩、味の素、醤油をベースにした塩辛い味付け、
- ホーチミンなど南部は、砂糖やハーブを多く使った甘辛く濃い味付け
日本人と相性の良いベトナム人の特徴!
ベトナム人ってどんな人たち?
さて、ベトナムの基本情報をある程度わかったところで、ベトナム人の特徴を見ていきましょう。
ベトナムは細長い国であることから、北部、中部、南部でも気質や性格は、気候や環境の影響を受けて、それぞれ違う、同じベトナムの人でも個性があり、皆が共通では決してないことを了承の上で読み進めてくださいね。
ベトナムの若者は向学心旺盛
ベトナムは約40年前まで戦争をしていました。
若者の親世代が苦労した話はベトナムの若者へ受け継がれ、若者は「自分が頑張って高い給料を稼いで家族を楽にしてあげたい」と思う若者が多いのです。新しい知識を貪欲に吸収しようとします。
お金を生み出す交渉術や英語、日本語、フランス語、中国語、ドイツ語などの外国語を話せると外資系企業に務めることができる、また海外で働くことができるため、向学心が旺盛な若者が数多くベトナムにはいます。
ハノイとホーチミンの一部の小学校では、日本語が第1外国語として、一部の中学校と高校では韓国語、フランス語、ドイツ語が第2外国語として授業が開始されています。
真面目で勤勉で熱心&楽観的なベトナム人
春、夏、秋、冬の四季があるベトナムの北部ハノイは、中国も近く、政治的にも社会的にも中国からの影響が強い地域です。進学して真面目で、勤勉な、何事にも熱心な人が多いのが特徴です。
反対に、一年を通して日本の夏のような気温の南部ホーチミンは楽観的でフレンドリー、親切な傾向の人が多いです。
しかし、近年、ハノイ、ホーチミンなどの都市部は人口の増加で、ゴミゴミしてるので、短気で適当な人もいます。ベトナムの人口は近年上昇傾向。日本と逆ですね。
家族が1番大切の精神が強い
ベトナム人は家族が大好きで家族のことを大切にしています。
中国やフランスの長い植民地支配下、戦争の影響で、家族や血縁のコネクションを利用して、なんとか生活をする術を身につけなければならなかったようです。
家族、血縁関係に絶大な信頼と団結の精神があるのは、このようなベトナムの時代背景からきていると言って過言ではありません。
付き合いをするときも、家族に早い時期に紹介するなど、家族ぐるみの付き合いを好んでいます。
ベトナム人との関係を良好にしたい、そんな時は本人と家族をまとめて愛することですね。
計画性を持てない近視眼的ベトナム人
外国から植民地にされていたり、戦争、数年前のベトナムの突然インフレ経済で物価が10倍になるという現象を体験し、「今を生き延びるだけで精一杯」「明日さえの未来が予測できない」そんな将来の見えない時代をベトナム人の人たちは体験しています。
このような歴史に影響され、中長期の予測は難しい、今のプラスを取りたいと思う発想が強く根付いています。
そのことで、ベトナム人の金銭感覚は「明日の100万円より今日の100円を取る」という考え方の人が多く、明日の金より今日の銭が重要のようです。
今の感覚・感情で物事を進める傾向が強いため、計画性がないことに繋がってしまうのですね。
常にいま手に入るお金だけを計算する傾向を知っていることで、ビジネス取引や付き合いで生じやすいトラブルをさけることができますね。
交渉術のスキルが高いのもベトナム人の特徴
計画性を持てない近視眼的な傾向があるベトナム人ですが、その場での交渉は得意な人が多いです。
非常に合理的な考え方を持っているので、これを行うことでどのようなメリットがあるのかが明確になると、交渉術を活かして勤勉に働く特徴があります。
時間にルーズな人が多め
ベトナム人は、一般的に時間にルーズな人が多いです。
日本人ほど時間に正確な国はないのかも...
ビジネスでは、納期を守らない、アポに遅れてくる、または来ないなどのトラブルにならないように、前日や寸前に確認したり、前倒して伝えておくなどしておくと良いですね。
恋愛や結婚においては、ベトナム人の国民性なのね!と納得しておくと気持ちが楽になることもあるかも...
プライドがすごく高い
いつどんなときでも高いプライドは持ち続けているベトナム人。この傾向が一昔前までは東南アジアでも最貧国の国だったベトナムの急速に発展成長につながっていると思われます。
プライドが高く、感情的になってしまう人が多く、特に女性はヒステリーをおこしてしまうことも。頭ごなしに何かを言うのではなく、「なぜダメなのか」「なぜこうした方が良いのか」「メリット」「デメリット」を論理的に話しましょう。
論理的に話すことで、話を受け入れ、またそのように諭してくれた人を尊敬する傾向もあります。
見栄っ張りな一面がある
プライドが高いことと連動している見栄。戦後の貧しい時から徐々に成長し続けているベトナム。
外国製品、例えばiPhoneや、やや高級なバイクや車を持っていることを自慢したり、人の目につく見栄を張れそうな物へ、お金を費やす傾向があります。
日本の高度成長期、バブルの頃を思い出す光景ですね。
見栄は張らしてあげれば問題にはなりませんよ。見栄を暴いてプライドをへし折るようなことは避けたいですね。
学歴をかなり重要視してきている
学歴は大学を重要視と言っても、有名大学出身でないと、という傾向はあまりありません。
ドイモイ政策により東南アジアで最貧国の国の経済は順調に伸びています。ベトナム経済成長率はインドに次いで世界2位です。ベトナム内の大学の数も増加しており、学生が増えてはいます。がしかし、ベトナムの経済成長に多くのベトナム人の行動が追い付いていない様子が伺えます。
年々微増しているものベトナムの大学進学率は20%前後です。
大学への進学はもちろんですが、専門学校、海外留学への関心や憧れは浮き彫りな状態です。
日本に留学しているベトナム人の数は、81,009人もいるんですよ。(2018年12月現在,中国に次ぎ,世界2位)
海外が大好き志向
戦争からの難民として、ベトナム人は世界中に広がり、特に英語圏のアメリカにはベトナム人が多く生活しています。チャンスがあれば、海外に住み続けたいと思っているベトナム人が多いです。
また、すでに発展を遂げている海外の大学や企業へ進むことがエリートのステータス、家族の見栄の材料となっています。
まだまだ、最低賃金が発展国なみでないベトナムへITの発展で世界中の情報が入っているので、当然の志向かもしれないですね。
ベトナム人は器用な人が多い
ベトナムの伝統工芸であるベトナム手刺繍や美しいデザインが施された陶磁器など、手先が器用なベトナム人は世界が注目しているスキルです。この器用さはベトナム人の武器となっていてベトナム経済を発展に貢献する産業の1つです。
ネイルアートやまつ毛エクステンションなど細かい作業が必要なお仕事をしているベトナム人がフィリピン人に次いで、アメリカやフランスのサロンで活躍しています。
レディーファーストで優しい、芯のある男性が多い
ベトナム人男性の性格や特徴には、とにかく優しいというものがあります。
優しくないと女性にモテない、そんなことは世界共通な考えですかね。ベトナム人男性にとって、特に女性や家族に優しくは当たりまえのことなのです。
親世代が戦争を体験している背景があるベトナム人男性、芯を強く持ち、努力した者が成功や綺麗で可愛いお相手と結婚できると教育されています。
ベトナム人男性の優しい、芯のある傾向はこのような国の背景が強く影響しています。
日本の在留ベトナムの人数は約273万人、中国、韓国に次いで国籍別3位です。優しい、芯のあるベトナム人男性留学生や在留者と付き合いたいと思う日本人女性も増加するかもですね。
美意識が高く、スリムで綺麗で芯のある女性が多い
ベトナム人女性は非常に勤勉で努力家でもあります。ベトナム人女性のプライドの高さは、ベトナム人男性以上かもしれません。そのプライドは芯のある女性として、また結婚後はベトナム人女性を「かかあ天下」になりあげているともされていますよ。
ベトナムには、アオザイと呼ばれる伝統的な民族衣装があります。結婚式や誕生日、イベントで着られるほか、ベトナムの女子生徒の制服として純白のアオザイを採用している学校もあります。
細身ほそみで両脇に裾から腰までの深いスリットが入りのデザインはベトナム女性の曲線美をさらに綺麗に表しています。
まとめ
日本人にもいろいろな人がいるように、みんな同じということでは無いので誤解の無いように。
しかし、宗教や食事、文化面などで共通項も多いベトナムと日本。気質が近い人たちとうまく生きやすいのは万国共通です。気質のあまりに異なる人とは、関わらないか、距離をおくこと、またおおよその特徴を知っていると対策をすることで人間関係がうまくいくこともあります。そしてそれは生活に直結しますね。長い、ベトナム人の特徴の総まとめ、最後まで読んでいただきありがとうございました。