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そこまで違うのか!角度よって意味が異なる日本のお辞儀とそのマナー

そこまで違うのか!角度よって意味が異なる日本のお辞儀とそのマナー

お辞儀は、言葉を使わずに「感謝、礼、恩」を示す大切な日本の美しいビジネスマナーです。

ラクビー、サッカー、野球など日本人のスポーツ選手達が海外でチームメートにお辞儀の仕方を伝授し、素晴らしいと称賛されています。

この記事では、そんなビジネスマナーの基本である、美しいお辞儀について解説しています。

お辞儀の基本マナー

お辞儀は立ち止まってします

お辞儀には3種類あります。

どのお辞儀にも共通すること、それは立ち止まってすることです。(3種類は下に詳しく説明しています)

歩いていて、誰かに会ったときでも、一瞬でも立ち止まって、お辞儀をするようにします。両足のひざとかかとそろえてからお辞儀を始めましょう。

猫背を正しましょう

お辞儀の印象が悪るく見えるのが、背中が曲がっている状態です。

背筋を伸ばして、美しい姿勢を心がけます。

一度は相手と視線を合わせます

お辞儀の前には、一度は相手と視線を合わせます

視線を合わせずに、いきなりお辞儀をするのは、「形だけのお辞儀」と見え、失礼になることがありますので、一度は視線を合わせましょう。

お辞儀は腰から曲げる

お辞儀は腰から曲げるのが基本です。首だけが下を向いて、首のみを曲げたお辞儀にならないよう心がけてください。

まばたきを3回するほどの間、頭を下げる

頭をあげるのが早すぎると、せっかくのお辞儀もぞんざいな印象になってしまいます。

一番ていねいな最敬礼(さいけいれい)以外は、それほど長く頭を下げている必要はありませんが、ゆっくりまばたきを3回するくらいの時間はとりましょう。

頭を上げるときは、ゆっくりを心がける

ゆっくりを心がけると、美しく心のこもったお辞儀になります。

逆に言えば、気持ちがこもっていないときは、つい頭を早くあげてしまったりと知らないうちに態度に表われてしまいます。

相手との距離に注意

相手との距離は最低でも1.5m程度はあけるようにしましょう。あまりに近いと「近っ...」と相手のパーソナルスペースへ入ってしまい、不快に感じられてしまいます。

お辞儀は基本1度だけ

何度もお辞儀をすると、相手に焦っている印象を与え、悪いことをして謝られている印象、おべっかを使いペコペコしている印象に見えますので、失礼になります。お辞儀は1度だけするようにしましょう。

角度で違うお辞儀3種類と使い分け

日本のお辞儀には最敬礼、敬礼、会釈の3種類があり、臨機応変に使い分けます。

最敬礼(さいけいれい)(角度45°)

45°腰から折り、自分の足元が見えるまで視線を下げます。

一番ていねいなお辞儀になります。

あらたまったお礼、深い感謝を表すとき、お詫びをするとき、会社にとって重要な立場の人物に接したとき、重要なお客さまをお見送りするときはこのお辞儀をします。

敬礼(けいれい)(角度30°)

30°の角度で腰から折り、自分の足先から50-60cmほどのところに視線を送ります。

お客様を玄関で出迎えるとき、お客様や目上の方に対して使うお辞儀の種類です。

会釈(えしゃく)(角度15°)

15°ほど軽く腰を折り、足から1.5mほど先に視線を落とします。

出社や退社時の朝夕の挨拶、通路などで人とすれ違うときなどに使うお辞儀の種類です。

お辞儀女性と男性の違い

男性はお辞儀をする際、手を真っすぐに下ろして、体の横、ズボンの縫い目に自然に合わせて行うと力強くやる気に満ちあふれた美しい印象に見えます。

女性は、手をおへその下あたりに軽く重ねて行うとエレガントで美しく見えます。

しかし昨今は、日本でも多くの女性がビジネスの世界へ進出し、女性と男性をビジネスで区別するのはよくないとされています。

最新のお辞儀のマナーでは、お辞儀をするとき厳密に女性と男性で区別する必要や違いを示す必要はありません。

お辞儀と握手はどう使い分ける?

外国人留学生や外国人の社会人も、ビジネスマナーで握手をすることに慣れていることでしょう。

もともとお辞儀は、相手が見えない無防備な姿勢をとることで、相手を「信用していますよ」と言う気持ちを表したものでした。

これは握手も同様に、手に「何を武器を持っていませんよ」と言うことを明らかにする動作でした。現代ではもうそんな意味はありませんが、握手とお辞儀には違う意味が含まれています。

日本では、握手はお礼や感謝というより親愛を表すものですから、目上の方にはお辞儀が正式なビジネスマナーです。

昨今は日本のビジネスマンも海外へ出張も多く、握手に慣れている方もいますので、相手を知り臨機応変に対応しましょう。しかし、初対面では、一度はお辞儀を交わすのが良いでしょう。

まとめ

日本では、先人から「恩に報い、感謝することを重視するように、人と人との間には恩恵を与える人と恩恵を受ける」と受け継がれています。このことは、お辞儀を通じて日本の美しいビジネスマナーへと波及しています。

お辞儀は、自分でみることのできない動作ですから、鏡の前で3つの種類のお辞儀を練習し、臨機応変に使い分けて、相手に与える印象が良くなるように確認してみましょう。

日本ではお辞儀ができないとビジネスができません。それほど重要なマナーとされています。これから日本で働く外国人留学生の方々は、必ず学んでおきましょう。

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