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外国人介護人材の詳細と技能と日本語試験について

THE JAPAN TIMES KYODO | 引用

このページでは、外国人の受け入れが必要な介護分野について、わかりやすくまとめています。

介護分野とは

介護とは、病人や高齢者など、日常生活をする上でおこる身体的・精神的な困難などに対して、補助したり看護したりすることです。

介護分野は⾼齢化が進む中、介護⼈材の確保が重要課題とされており、多くの取組がされている、今後もされなければならない分野です。

2020年度末までに約26万⼈、2025年度末までに約55万⼈、年間6万⼈程度の介護⼈材を確保する必要があるようです。

介護人材を確保するため、2017年度に介護職員について、月額平均1万円相当の処遇改善、これまで月額4万7000円の改善を実現。

より一層人材を確保を進めるため、経験・技能のある職員勤続年数10年以上の介護福祉士に月額平均8万円相当の処遇改善を行う、10月の消費税率引上げにあわせて、その税収分から1000億円程度、同額の保険料分と合わせて2000億円が投じられます。

介護保険法の施⾏以来、サービス量の増加に伴い介護職員数も16年間で3.3倍に増加しているものの、まだまだ人材不足の状態です。

深刻な人手不足に対応するために、一定の専門性・技能を有する外国人材を受け入れる制度EPA、留学生、技能実習、そして2019年4月からスタートの在留資格「特定技能1号」が加わり、4本柱で外国人の介護人材確保を目指しています。

2023年度末までの5年間に6万人の外国人の介護職の方々を受け入れる方針で動き出しています。

Ministry of Health, Labour and Welfare | 引用

在留資格「特定技能1号」外国人・介護人材の基準

特定技能1号の在留資格を得るには、海外で実施される「介護技能評価試験」と「日本語試験」に合格することで対象者になることができます。

  • 「介護技能評価テスト」に合格することが義務付けられています。(又は同等以上の水準)
  • 「日本語テスト」では、国際交流基金日本語基礎テスト、又は日本語能力試験N4以上及び介護日本語評価試験に合格することが義務付けられています。(又は同等以上の水準)

外国人・特定技能1号の介護人材を雇うことができる事業所と外国人のできる業務内容とは?

受け入れ可能な事業所は、特別養護老人ホームや介護老人保健施設、特定介護福祉施設、グループホーム、通所介護事業所などが対象です。

訪問入浴サービス、デイサービス、訪問ヘルパーなどのサービスは除外されています。

介護外国人のできる業務内容は、

  • 身体介護等(利用者の心身の状況に応じた入浴、食事、排せつの介助等)
  • 支援業務(レクリエーションの実施、機能訓練の補助等)
    (注)訪問系サービスは対象外となっています。

事業所ごとに受け入れ出来る外国人数は、「日本人の常勤介護職員の総数まで」と上限が設けられています。

外国人介護人材受入環境整備事業の創設が開始!

一番多くの人材確保が必要な介護の分野では、外国人の方達が、日本国内の介護現場で、円滑に就労でき、日本の介護現場に早く定着ができるように、環境の整備を推進するため外国人介護人材受入環境整備事業が創設されました。

介護スキル評価テストおよび介護日本語評価テストの詳細

厚生労働省「介護技能評価テスト」試験実施要領

テストに使われる言語とは?

介護日本語評価テストに使用する言語は日本語です。指示文はテスト実施する国で使われている現地の言語が使われます。

利用可能な言語は下記です。

  • 英語
  • ベトナム人
  • インドネシア人
  • タイ語
  • ビルマ語
  • モンゴル語
  • ネパール人
  • クメール
  • 中国語

テスト実施方法は?

コンピューター・ベースド・テスティング(CBT)方式。

テストセンターでコンピュータを使用して出題、解答するものです。受験者は、コンピュータの画面に表示される問題にコンピュータ画面上で解答していきます。

テスト実施場所

国際交流基金日本語基礎テストを実施することとされた 9か国(ベトナム、フィリピン、カンボジア、中国、インドネシア、タイ、ミャンマー、ネパール、モンゴル)です。

テストの実施環境等が整った国から順次実施されていきます。

受験資格者は?

17歳以上、日本国籍のある人は受験できません。

介護スキルテストの構成とは?

試験時間 60分 問題数 45問

学科テスト:40問

  • 介護の基本(10問)
  • こころとからだのしくみ(6問)
  • コミュニケーション技術(4問)
  • 生活支援技術(20 問)

実技テスト:5問

  • 生活支援技術(5問)

写真等を提示して、正しい介護の手順等についての判別、判断等を行わせる試験です。

介護日本語評価テストの構成

受験時間:30分 問題数 15 問

  • 介護のことば(5問)
  • 介護の会話声かけ(5問)
  • 介護の文書(5問)

テストのレベル

介護業務の基盤となる能力や考え方等に基づき、利用者の心身の状況に応じた介護を自ら一定程度実践できるレベルを問われます。

テストサンプル問題をやってみる

介護技能評価テストサンプル

介護日本語評価テストサンプル

介護技能評価試験・介護日本語評価テスト(フィリピン)テスト結果発表!

2019年4月 第1回受験者数:113人
技能評価と日本語評価の両方に合格した人数:84人 (合格率74.3%)

2019年5月 第2回受験者数:336人
技能評価に合格した人数:140人(合格率41.7%)
日本語評価に合格した人数:121人(合格率36.0%)

2019年6月 第3.4回受験者数: 技能評価:196人 日本語評価:202人
技能評価に合格した人数:75人(合格率38.3%)
日本語評価に合格した人数:49人(合格率24.3%)

2019年7月 第5回受験者数: 技能評価:209人 日本語評価:200人
技能評価に合格した人数:82人(合格率39.2%)
日本語評価に合格した人数:91人(合格率45.5%)

2019年8月 第6回受験者数: 技能評価:254人 日本語評価:279人
技能評価に合格した人数:106人(合格率41.7%)
日本語評価に合格した人数:147人(合格率52.7%)

日本語検定テスト2つを徹底比較

国際交流基金日本語基礎テスト

受験時間:60分間 問題数:約60問

テストの目的

国際交流基金日本語基礎テスト(Japan Foundation Test for Basic Japanese, 略称:JFT-Basic)は、主として就労のために来日する外国人が遭遇する生活場面でのコミュニケーションに必要な日本語能力を測定し、「ある程度日常会話ができ、生活に支障がない程度の能力があるかどうか」を判定するのが目的です。

テストの構成

「文字と語彙」「会話と表現」「聴解」「読解」の4セクションで構成されています。

テストの対象者

日本語を母語としない外国人を対象。その中でも、主として就労のために来日する外国人を対象としています。

テストの形式

コンピューター・ベースト・テスティング(CBT:Computer Based Testing)方式。

テストのレベル

A1、A2、B1、B2、C1、C2の6レベルに分かれています。

就労のために必要な、「ある程度日常会話ができ、生活に支障がない程度の能力」の目安として、A2レベルの一定程度の日本語力を持っているかどうかを判定されます。

A2レベルの目安
  • ごく基本的な個人的情報や家族情報、買い物、近所、仕事など、直接的関係がある領域に関する、よく使われる文や表現が理解できる。
  • 簡単で日常的な範囲なら、身近で日常の事柄についての情報交換に応ずることができる。
  • 自分の背景や身の回りの状況や、直接的な必要性のある領域の事柄を簡単な言葉で説明できる。

サンプル問題&テスト説明資料

国際交流基金日本語基礎テストの4セクションの各カテゴリーから1つずつ、計11の問題例

テストサンプル問題をやってみる

テスト概要PDF資料

国際交流基金日本語基礎テスト公式サイトリンク

Japan Foundation Test for Basic Japanese参照&引用

日本語能力試験

試験科目と試験時間はレベルによって異なります。

介護に必要なN4レベルの試験科目と試験時間、構成

日本語能力試験|引用

テストの目的と対象者

原則として日本語を母語としない人を対象に、日本語能力を測定、認定することを目的としています。母語が日本語でない人なら、だれでも受験できます。年齢制限もありません。

テストの形式

多枝選択によるマークシート方式。選択枝の数はほとんど4つですが、「聴解」では3つの問題もあります。

テストのレベル

日本語能力試験にはN1、N2、N3、N4、N5の5つのレベルがあります。いちばんやさしいレベルがN5で、いちばん難むずかしいレベルがN1です。

介護に必要なN4レベルの認定目安は、基本的な日本語を理解りかいすることができることです。

読む:基本的な語彙や漢字を使つかって書かかれた日常生活の中でも身近な話題の文章を、読んで理解することができる。

聞く:日常的な場面で、ややゆっくりと話される会話であれば、内容がほぼ理解できる。

サンプル問題

日本語能力試験・介護に必要なN4レベルのサンプル問題

N4レベルのサンプル問題

日本語能力試験公式サイトリンク

The Japan Foundation / Japan Educational Exchanges and Services 参照&引用

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